社内イベントや懇親会の余興は、人数・使える時間・会場設備の3つから選ぶと準備が進めやすくなります。大人数だから大がかりな出し物が必要とは限りません。テーブルごとに同時進行できるゲームなら、少ない道具でも交流のきっかけを作れます。
幹事を任されたものの、「練習する時間がない」「一部の人だけが盛り上がる会にはしたくない」と迷うこともあると思います。この記事では、体内時計当て・サイン集め・共通点探し・伝言ゲーム・写真投稿の5案を、準備物と司会の進め方まで具体化します。
以下の人数・時間・担当数は、社内で企画する場合の運営例です。サービスの利用上限や効果を保証する数値ではありません。会場の広さや食事の提供時間に合わせて調整してください。
目次
社内イベント・懇親会の余興5選を人数と準備で比較
| 余興 | 向いている場面 | 所要時間の例 | 準備物・費用の考え方 | 参加の負担 |
|---|---|---|---|---|
| 体内時計当て | 短い空き時間、着席の会 | 5〜8分 | 時計・記録用紙。手元の道具で実施可能 | 移動不要。計時係としても参加 |
| サイン集め | 初対面や部署を越えた交流 | 10〜15分 | 紙・ペン・印刷費 | 会場内の移動あり。着席版にも変更可能 |
| 共通点探し | 食事中のテーブル交流 | 8〜12分 | お題と記録用紙 | 話す・書く・まとめる役を選べる |
| 伝言ゲーム | チーム対抗で一体感を作る | 10〜15分 | お題カード・回答用紙 | 着席でも実施可。聞く・読む方法を調整 |
| 写真投稿・フォトコンテスト | 歓談中に写真を集め、最後に紹介 | 投稿は歓談中、発表5〜10分 | スマホ・PC・投影設備・通信。サービス料等を確認 | 投稿は任意。鑑賞だけでも参加 |
「準備不要」は、段取りの確認まで不要という意味ではありません。紙とペンだけのゲームでも、終わり方と担当者は決めておきます。まず5案から一つを選び、会場担当者へ実施可否を確認しましょう。

余興1:短時間・着席でできる体内時計当てゲーム
決めた秒数を自分の感覚で測り、実際の時間との差を楽しむゲームです。体を動かすスペースがなくても実施しやすく、最初の緊張をほぐす短い企画として使えます。
準備するものとルール
各テーブルに計時用のスマホかストップウォッチ、記録用の紙を用意します。目標を20秒にする場合は、「画面を見ずに、自分で20秒だと思ったところで合図する」と説明します。スマホを持たない人がいても、テーブルで一つ共有できます。
- 2人1組で挑戦者と計時係に分かれる。
- 計時係のスタート合図で、挑戦者が目標の秒数を測る。
- 記録を確認して役を交代する。
- 目標との差が小さい人や、テーブル全体の平均を紹介する。
大人数では、全員が舞台へ出て一人ずつ挑戦するより、テーブルごとに同時進行すると待ち時間が短くなります。計測端末や合図に差が出るため、厳密な能力評価にはせず、同点は同点として扱うルールが分かりやすいでしょう。
司会の言葉と調整方法
お隣の方と2人組になり、挑戦する人と時間を測る人を決めてください。今回は20秒ぴったりを目指します。終わったら役を交代しますので、お互いの感覚の違いも楽しんでください。
時間が押している場合は1回ずつで終了し、余裕があれば同じ相手で2回目を試します。人前で記録を発表したくない人は、計時や記録の担当だけでも参加できるようにしましょう。
余興2:部署を越えて話せるサイン集めゲーム
相手に話しかけ、名前や一言をカードへ書いてもらうゲームです。単にサインの数だけを競うより、「名前と部署を紹介してから交換する」など、短い会話が生まれる条件を一つ加えると目的が伝わります。
準備と進め方
名前を書ける5枠のカードとペンを配ります。開始前に、移動できる範囲と終了の合図を共有します。カードに集めるのはイベント内で使う呼び名などにとどめ、個人の連絡先を集める必要はありません。
- 司会が「普段あまり話さない方と自己紹介してみましょう」と案内する。
- 相手の名前・部署と、答えやすい話題を一つ聞く。
- 了承を得てカードに名前を書いてもらう。
- 決めた時間で席へ戻り、話せた相手や発見を希望者が紹介する。
「5枠埋まったら達成」とすれば、走り回って数を増やす必要がなくなります。多く集めた人だけを勝者にせず、参加した人に拍手を送る進め方もできます。
大人数・着席でのアレンジ
100人が一斉に移動すると配膳の動線とぶつかることがあります。会場全体を歩くのではなく、近くの2テーブルずつを交流グループにする、半分ずつ順番に行うなどの方法を選んでください。移動が難しい場合は、席にいる人へ他の人が訪問する着席版でも実施できます。
今回は速さや枚数を競うゲームではありません。お名前と部署を紹介して、短い会話をしてからカードを交換してください。通路は歩いて移動し、お料理の提供を優先しましょう。
余興3:少人数でも大人数でも楽しめる共通点探しゲーム
4〜6人ほどのテーブル内で、メンバーに共通することを探すゲームです。大人数の会でもテーブル単位で進めれば、全員の前で発表する負担を抑えられます。初対面が多い社内懇親会の導入にも使えます。
話題は答えやすいものから
「好きな食べ物」「休日にしてみたいこと」「使って便利だった文房具」など、答える範囲を選べるお題を用意します。家族構成、収入、健康など、話したくない可能性のある情報を共通点の条件にしないようにしましょう。
- 各テーブルで進行役と記録役を決める。
- 一人ずつお題に答え、共通している点を探す。
- 全員に当てはまることが難しければ、複数人に共通する発見でもよいことにする。
- 見つかった内容を1〜2個に絞り、希望するテーブルが紹介する。
正解を決める必要はありません。「共通点が見つからなかった」という違いも会話の材料になります。話すのが得意な人だけで決めず、記録係が一人ずつ発言の機会を作ると進行しやすくなります。
司会の言葉
同じテーブルの皆さんで、共通することを探してみましょう。全員に当てはまらなくても大丈夫です。「こんなところが同じでした」という発見を一つ、カードに書いてください。答えにくいお題はパスして構いません。
オンラインの社内イベントで使う場合は、少人数の部屋分けやチャットでの回答に置き換えられます。音声だけに依存せず、話題と残り時間を文字でも表示すると参加方法を選びやすくなります。
余興4:チームの違いを楽しむ伝言ゲーム
同じお題を順番に伝え、最後の答えを紹介するゲームです。うまく伝わらなかった人を探すのではなく、「同じ言葉がどう変わったか」をみんなで楽しむ進行にします。
準備とルール
同じ難易度のお題を用意し、各チームを同じ人数にそろえます。人数が合わない場合は記録係を設けるなどして、伝言する回数を合わせます。聞き取りにくさがある会場では、小声の伝言にこだわらず、文字や絵を順番に伝える方法に変えてください。
- 最初の人だけがお題を見る。
- 隣の人へ一度伝え、順に最後の人までつなぐ。
- 最後の人が回答用紙に書く。
- 司会が正解と各チームの回答を紹介する。
お題例は「青い傘を持ったペンギンが、駅前で三つのパンを買いました」のような、実在の社員をからかわない短い文が使えます。早口言葉や内輪の略語を難しさの中心にせず、初めて参加する人も楽しめるものを選びます。
50人・100人で長引かせないコツ
各テーブルで同時に始め、終了時刻に全チームの回答を回収します。全回答を長く読み上げる必要はなく、数例を紹介して締める方法もあります。会場が騒がしい場合は、司会の説明中だけ音楽を下げてもらいましょう。
途中で内容が変わっても、誰かの責任を探さないのが今日のルールです。最後にどんな答えになったかを楽しみましょう。聞き取りにくい場合は、始める前にスタッフへお知らせください。
余興5:歓談中に写真を集める写真投稿・フォトコンテスト
歓談中に撮った写真を集め、最後に数枚を紹介する演出です。舞台で歌やダンスを披露する必要がなく、投稿する人も、写真を見る人も参加できます。社員の記念写真を残したい社内イベントとも相性があります。
写真を集めるだけか、その場で映すかを決める
後から写真を回収するだけなら、社内で利用を認められた共有フォルダやフォームなどを検討します。会場で写真をリアルタイムに投影したい場合は、その機能を備えたサービスと機材を準備します。投影することと、参加者が互いの写真をスマホで見られることは別なので、機能を分けて確認しましょう。
選択肢の一つが「猫の風船」です。ゲストはQRコードからアプリ・アカウント登録なしで写真を投稿でき、PCとプロジェクターまたはモニターを使ってリアルタイムに映せます。フォトコンテストは管理者が受賞者を選ぶ方式で、ゲスト投票機能はありません。
ゲスト同士で写真を閲覧する機能はなく、管理者が一括ダウンロードします。写真はJPG・長辺1280px、ゲスト投稿は利用日翌日まで、データは利用日から1年で自動削除されます。会社の写真取り扱い方針に合わせ、必要な保管と共有は担当者が行ってください。
準備から発表までの流れ
- 会場と社内の利用ルールを確認し、投稿・投影のテストをする。
- QRコード付き案内を配り、写真のテーマと締切を伝える。
- 歓談中に希望者が撮影・投稿する。
- 担当者が受賞候補を確認し、名前と発表コメントを準備する。
- 最後に写真を紹介し、撮影者や参加者へ感謝を伝える。
テーマは「今日の笑顔」「会場のすてきな一角」など、役職や業績を競わないものにします。取引先の資料、名札、PC画面などが写り込まないよう、投稿前に確認することも案内してください。
無料プランは30枚まで。有料プランは500枚19,800円、1,000枚24,800円、2,000枚29,800円(税別)です。たとえば100人が一人5枚投稿する想定なら500枚なので、無料プランのまま本番運用できるとは考えず、予想枚数に合わせて選びます。機材や会場費は別に確認します。
猫の風船のイベント向けページから、無料プランで操作感を確認できます。
50人・100人の社内懇親会:15分で進める運営例
次の表は、共通点探しなどをテーブルで同時に行う場合の例です。会社の規模そのものより、テーブル数と集計方法が運営の負担を左右します。
| 項目 | 50人の例 | 100人の例 |
|---|---|---|
| チーム分け | 5人×10テーブル | 5人×20テーブル |
| 担当 | 司会1人+巡回・回収2人を目安に検討 | 司会1人+エリアごとの巡回・回収4人を目安に検討 |
| 回答 | テーブル番号を付けて1枚提出 | 同じ形式で提出。エリア別にまとめて回収 |
| 発表 | 希望する2〜3テーブルを紹介 | 全員登壇せず、代表例を短く紹介 |
| 景品 | テーブル単位か個人単位かを先に決定 | 受け渡し担当を決めて一か所へ集中させない |
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 0〜2分 | 目的とルールの説明、役割分担 |
| 2〜8分 | テーブルごとに実施 |
| 8〜11分 | 回答をまとめて回収 |
| 11〜14分 | 代表例の紹介・必要なら景品の案内 |
| 14〜15分 | 感謝を伝えて歓談へ戻る |
途中で押したときは発表数を減らし、終了時刻を守ります。料理の提供と重なる場合は開始をずらすなど、会場スタッフと相談しましょう。予定人数が変わったときも、同時進行するテーブル数を調整できる企画なら組み直しやすくなります。
幹事の準備チェックリストと予算の立て方
1〜2週間前:一つの企画に絞り、担当を決める
- 交流・歓迎・記念など、今回の目的を一文にする。
- 人数、会場の動線、使える時間を確認する。
- 司会、配布・回収、機材、写真管理の担当を決める。
- 参加しない人も自然に過ごせる方法を用意する。
- 賞や景品を用意するなら、対象・本数・渡し方を決める。
司会にすべて任せると、説明しながら配布・回収することになります。企画が小さくても役割を分け、必要なときに誰へ声をかければよいかを共有しておきましょう。
予算は「企画費+道具+機材+景品」で確認する
紙とペンを使うゲームなら、手元の備品を使うことで追加購入を抑えられます。一方、映像演出はサービス料だけでなく、プロジェクター、PC、接続ケーブル、通信、会場の持ち込み料を確認します。見積もりに含まれている費用を重ねて計上しないようにしてください。
景品の予算例として、1,000円を5本用意するなら景品本体で5,000円です。これは購入計画の例で、相場ではありません。配送・包装などを含む実際の支払総額で確認し、会社の精算ルールに沿って購入します。
前日〜当日:別の人に説明して試す
幹事以外の人へ一度ルールを説明し、「今から何をするのか」が伝わるか確認します。テストして初めて、書く欄が小さい、お題が難しい、QRコードが読みづらいといった点に気づけます。
- 道具・回答用紙・予備のペンを準備したか。
- PCと実際に使う映像端子を接続して確認したか。
- 会場後方まで文字や写真が見えるか。
- 開始・締切・終了の合図をそろえたか。
- 機材が使えない場合の別案を決めたか。
ネットが使えないときは紙の共通点探しに切り替えるなど、準備済みの道具でできる案を一つ用意しておくと、当日に別企画を考え直す必要がありません。
社内イベントの余興で気をつけたいこと
余興の目的は、人を評価したり無理に目立たせたりすることではありません。楽しみ方に差がある前提で、参加者が関わり方を選べるようにします。
- 歌・ダンス・飲酒や人前での発表を強制しない。
- 勝敗を人事評価や個人の能力と結び付けない。
- 容姿・私生活・失敗を笑う内輪ネタを避ける。
- 移動が難しい人には着席や記録の役を用意する。
- 大きな音だけでなく、文字でもルールや締切を示す。
- 写真の撮影・上映・後日共有の範囲を分けて案内する。
懇親会を一度開けば生産性や定着率が上がる、とまでは言い切れません。今回は「普段話さない人と話せたか」「準備や参加の負担は大きくなかったか」など、その場で確認できる目標を置くと振り返りに役立ちます。
社内イベント・懇親会の余興でよくある質問
準備時間がほとんどないときは?
体内時計当てや共通点探しなど、手元の道具でできる企画を一つ選びます。企画数を増やすより、説明・終了時刻・担当の確認を先に済ませましょう。
100人が一度に楽しめる余興はありますか?
テーブルごとの同時進行、写真の全体上映などが候補です。全員が順番に登壇する進め方では待ち時間が増えるため、回収方法と代表発表を工夫します。
景品なしでも実施できますか?
できます。共通点や発見を紹介して拍手する形なら、勝敗や金額に頼らず締められます。景品を用意する場合も、目的と予算の範囲で決めます。
歓談を邪魔しないようにするには?
食事の提供や会場の進行に合わせ、短い実施時間を先に決めます。写真投稿なら撮影を任意にし、スマホを見続けるよう繰り返し求めないことが大切です。
会社の懇親会やイベントで盛り上がる演出・余興【まとめ】
短時間なら体内時計当て、交流ならサイン集めや共通点探し、チームで楽しむなら伝言ゲーム、写真も残したいなら写真投稿。人数・時間・会場に合うものを選び、説明と終わり方まで用意することが幹事の準備になります。
写真投稿の演出を検討している場合は、猫の風船を無料プランで試すところから始められます。まず幹事同士で投稿・投影を体験し、当日の運営に合うか確認してみてください。
会場での写真企画を具体的に準備したい方は、懇親会フォトコンテストの担当表・進行例・司会台本も参考にしてください。

