社内懇親会でフォトコンテストを開く方法【人数別の準備と司会台本】

社内懇親会で写真を撮影する参加者と会場スクリーンのイメージ

「部署を越えて会話が生まれる企画を入れたい。でも、社員に出し物の練習をお願いするのは難しい」。懇親会の幹事になったとき、そんな悩みはないでしょうか。

食事や会話の合間に写真を撮り、会の後半で紹介するフォトコンテストなら、舞台に上がって特技を披露する必要はありません。一方、投稿先を用意するだけでは運営は完成しません。何を撮るか、誰が写真を選ぶか、どのタイミングで発表するかまで決めておく必要があります。

私は1,000件以上の結婚式・イベントを撮影してきたカメラマンです。この記事では、企業の懇親会当日に写真を募集し、その日のうちに表彰する形式に絞って、幹事の準備を整理します。人数・枚数・所要時間は計画用の想定例で、実施実績や同時接続の保証ではありません。

長期間にわたって社員の作品を募集する社内公募とは、準備の考え方が違います。企画そのものを検討中なら、先に社内イベント・懇親会の余興5選もご覧ください。


1.社内懇親会でフォトコンテストが向いている場面

向いているのは、社員同士の交流を中心にした会です。歓談中の笑顔や、他部署の人と話す様子を紹介すると、同じ会場の別のテーブルで何が起きているかが伝わります。撮影自体を会話のきっかけにできることが、この企画のよさです。

ただし、全員が撮影や上映を楽しめると決めつけないことも大切です。撮る人、写る人、スクリーンを見る人のどの形で参加してもよいと案内します。投稿を社員の評価に結び付けず、顔写真を避けた作品でも参加できるテーマを用意しましょう。

会の目的・条件 採用の考え方
部署間の交流を増やしたい 他部署との会話や共通点をテーマにする
周年パーティーで当日の雰囲気を残したい 会社らしさや会場装飾など、人以外も撮れるテーマを用意
忘年会で短い参加型企画を入れたい 募集は歓談中、発表だけ独立した時間を確保
写真を後日回収するだけでよい 社内で利用を認められた共有先で十分な場合がある
非公開情報が多い会議を兼ねる 撮影可能な場所・時間を限定。条件が合わなければ別企画へ
数週間の募集、社員投票、複数段階の審査をしたい 長期公募を管理できる仕組みを別途検討

コンテストという名前でも、技術の優劣を細かく競う必要はありません。「楽しそうな瞬間」「今日初めて話した人との共通点」など、その会の目的に合う写真を紹介する方針なら、撮影に慣れていない社員も入りやすくなります。

2.最初に決めるのはテーマ・締切・選ぶ人・賞の4つ

企画書の最初の1枚に、テーマ、募集締切、写真を選ぶ人、賞を記入します。サービスを探すのは、その後でも遅くありません。必要な機能が先に分かるので、ゲスト投票が必要なのか、幹事の選定だけでよいのかが明確になります。

この記事の進行例は、幹事が候補を整理し、事前に決めた選定者が受賞写真を選ぶ方式です。人気投票を行う場合は、投票の回収と集計に別の時間と仕組みが必要です。写真投稿ができるサービスなら投票もできる、とは限りません。

賞はまず3つ程度から考えると、時間配分を作りやすくなります。賞を増やすほど写真紹介や景品の受け渡しが増えるため、候補が多いときは受賞数を増やす前に、表彰時間が取れるかを確認します。

そのまま使える企画書の記入例

  • 目的:普段話さない部署の人と会話するきっかけをつくる
  • 募集テーマ:会場で見つけた「つながり」
  • 参加方法:任意参加。人物・料理・装飾など、撮影可能な対象から選ぶ
  • 募集時間:乾杯後から19時20分まで
  • 選定:幹事が候補を整理し、選定担当2名が3作品を決定
  • 表彰:19時35分から約10分。賞を受け取るのは撮影・投稿した人
  • 写真の扱い:会場上映と幹事による記録保管。社外公開は別途確認

時刻や賞数は会の進行に合わせて変更します。投稿者名の入力欄があるか、入力した名前がどの画面に表示されるかも、実際に使う方法で確認してください。

3.50人・100人・200人で変わる準備と担当

司会、PC操作、景品・案内を別の担当者で分担するイメージ
司会とPC操作を分け、案内や景品の担当も決めておきます。(イメージイラスト)

人数が増えると、写真枚数だけでなく、操作の質問、参加案内、受賞者の呼び出しにも手が必要になります。幹事1人が司会とPC操作と景品配布を兼ねると、発表中に次の写真を用意できなくなることがあります。

役割 主な仕事 兼任するときの注意
司会 開始・締切・発表を案内 発表中のPC操作は別担当にする
PC操作 投稿確認、投影、受賞写真の切り替え 席を長時間離れないよう交代担当も決める
選定 テーマに沿う作品を選ぶ 会の主催者でも、選定時間を事前に確保する
参加案内 QRや投稿方法の質問に対応 受付混雑中は受付担当に集中させない
景品・呼び出し 受賞者の確認と受け渡し 投稿者と被写体を取り違えない

50人ならPC操作と参加案内を兼ねる計画も考えられます。100人では会場の複数箇所で質問が出ることを想定し、200人では受付やテーブル担当と連携します。これは人数別の配置を考える出発点で、必要人数を固定する基準ではありません。

人数ではなく投稿枚数も見積もる

写真の上限があるサービスでは、「参加人数×1人あたりの想定投稿枚数」で必要枚数を考えます。全員が同じ枚数を投稿するとは限らないため、複数の想定を作ると判断しやすくなります。

参加人数 1人3枚の想定 1人5枚の想定 幹事が追加で考えること
50人 150枚 250枚 試写やスタッフの投稿分
100人 300枚 500枚 500枚を超える場合の余裕
200人 600枚 1,000枚 上限付近で締切を迎えない計画

この計算は投稿数の予測例です。サービスの同時利用性能を示すものではありません。大人数で使う場合は、会場の回線条件と事業者の対応範囲を確認し、少人数の動作テストだけで当日の性能を保証しないようにします。

4.部署を越えて参加しやすい写真テーマ

笑顔、部署を越えた交流、料理や装飾、感謝の場面を撮る写真テーマの例
人物だけでなく、料理や装飾を撮るテーマも選べます。(イメージイラスト)

「面白い写真を撮ってください」だけでは、何を撮るか迷いやすくなります。人の失敗や酔った様子を笑うテーマを避け、誰かを困らせない撮影対象を具体的に示すのがおすすめです。

テーマ 撮影例 選ぶときの基準
今日のいい笑顔 撮影を了承した同僚との1枚 会の雰囲気が伝わる
部署を越えたつながり 初めて話した人との記念写真 新しい交流が分かる
会場で見つけた会社らしさ 周年装飾、社内で共有可能な記念品 テーマとのつながりを説明できる
ありがとうの瞬間 乾杯や景品を受け渡す様子 相手への感謝が伝わる
人が写らないベストショット 料理、花、会場の小物 人物撮影が苦手でも参加できる

顔写真を投稿しない人も参加できるテーマを1つ入れると、選択肢が増えます。写真に付けるコメントも、職場の内輪の呼び名や個人情報を使わず、会場全体が理解できる短い説明にします。

賞名は「交流賞」「会場発見賞」「ありがとう賞」のように、選定基準と対応させます。管理職が写っている写真だけを選ぶといった偏りが出ないよう、選定担当にはテーマを先に共有しておきましょう。

5.120分の懇親会に組み込む進行例

歓談と撮影から65〜80分の選定、80〜90分の発表を経て歓談へ戻る進行例
120分の想定例。募集締切と結果発表の間に、写真を選ぶ時間を確保します。(イメージイラスト)

歓談を止めて撮影大会を始めるより、募集は食事・交流の合間に行い、発表だけ全員に注目してもらう構成が取り入れやすいです。次は120分を想定した例です。料理の提供や主催者の挨拶に合わせて調整してください。

経過時間 会の流れ フォトコンテスト担当の動き
開始前 受付 QR案内、任意参加と上映範囲を説明
0〜15分 挨拶・乾杯 投影を止める場面を会場担当と確認
15〜55分 食事・歓談 募集開始。PC担当が表示状態を確認
55〜65分 歓談 締切予告、受賞者名の確認
65〜80分 別の進行・歓談 募集を締め、候補整理と選定
80〜90分 結果発表 写真紹介、選定理由、景品受け渡し
90〜110分 歓談 受賞者の記念撮影など
110〜120分 締めの挨拶 写真の受取方法を案内

締切と発表の間を空ける理由

締切直後に発表を始めると、最後に届いた写真を見られないまま選ぶことになります。幹事が候補を整理する時間と選定者が決める時間を分けます。例えば15分確保しても、すべての写真をじっくり審査できるとは限りません。投稿が多い場合は募集テーマや候補の絞り方も先に決めます。

会の進行が遅れた場合は、募集締切を後ろへずらし続けるより、発表コメントを短くする、呼び出しを省いて席で景品を渡すなど、削れる部分を決めておきます。突然賞数を変えると案内と食い違うため、募集条件に影響する変更は慎重に扱います。

6.写真の集め方と投影方法を選ぶ

写真の回収だけなら、会社で利用を認められた共有フォルダやアルバムが候補です。LINEやGoogleフォトも個人の集まりでは便利ですが、社内イベントでは社員の私用アカウント利用や共有範囲の条件を確認します。

方法 向く目的 当日別途必要になる作業
社内の共有フォルダ 許可された範囲で写真を回収 投影用写真の整理、アクセス案内
LINE・Googleフォト 参加者が同じ仕組みを使える小規模な会 アカウントや閲覧範囲の確認、投影・選定
リアルタイム投影サービス 投稿された写真を会場で見せる 会場機材と回線の準備、案内・選定担当
長期公募向けのシステム 数週間の募集や複数段階の審査 募集要項、審査・投票の運用設計

当日会場に映す方法の一つが猫の風船です。猫の風船は、ゲストがスマホで投稿した写真を会場のスクリーンにリアルタイムで映し、フォトコンテストも楽しめるイベント演出サービスです。猫の風船はこちら【企業イベント向けページ】

ゲストのアプリダウンロードやアカウント登録は不要ですが、主催者は登録してイベントを作成します。受賞写真は管理者が選ぶ方式で、ゲスト投票機能はありません。また、参加者のスマホで他の人の写真を一覧閲覧する共有アルバムではありません。会場スクリーンには映るため、上映を含めて案内してください。

長期募集や承認ワークフローが必須の場合は、当日の演出サービスと同一視せず、会社の要件に合う仕組みを選びます。Dlineの社内フォトコンテストガイドは長期的な社内施策の視点も扱っており、企画の違いを考える参考になります。

会場で写真を映したイベントの利用例

猫の風船の公式口コミには、動物の専門学校のオープンキャンパスで、動物の写真や当日の風景を随時投影したという感想があります。イベントで利用した松元さんの口コミでは、参加者が気軽に参加できたと紹介されています。

これは学校イベントでの写真投影の例で、社内懇親会や大人数の同時接続を検証した実績ではありません。企業で取り入れる際は、この使い方を参考にしながら、自社の撮影・上映ルール、ネットワーク条件、受賞写真を選ぶ担当を確認してください。操作手順は猫の風船の使い方でも確認できます。

7.無料テストから本番プランを決める

猫の風船の料金・上限は2026年9月15日時点のサービス情報に基づきます。無料プランで投稿・投影・受賞写真の選定を試し、本番の想定枚数と会場の費用を合わせて検討します。

プラン 写真上限 料金(税別)
無料 30枚 無料
ライト 500枚 19,800円
スタンダード 1,000枚 24,800円
バリュー 2,000枚 29,800円

例えば50人で1人5枚なら250枚という計画になります。100人で1人5枚は500枚なので、ライトの上限と一致します。追加投稿やテスト分を含め、余裕が必要か考えましょう。200人で1人5枚なら1,000枚ですが、こちらも上限ちょうどを安全な余裕と考えないことが大切です。

サービス料だけでなく、会場のプロジェクター、スクリーン、PC、通信、機材操作、景品の費用を予算に入れます。会社の支払い方法、見積書・領収書等の必要書類、社内承認の締切は、申込前に担当窓口へ確認してください。

無料30枚は本番規模の代わりではなく、幹事が操作を確かめるためにも使えます。自分たちで投稿した写真が映り、選定し、保存できるところまで一巡させてから、本番で必要な条件を決めましょう。

8.会場に確認する機材とリハーサル

開場前にスマホ投稿、PC操作、スクリーン投影と後方席からの見え方を確認するスタッフ
開場前に投稿から投影まで試し、後方席からの見え方も確認します。(イメージイラスト)

用意するものは、投影用PC、インターネット接続、プロジェクターまたはモニター、映像ケーブル、電源です。「会場にWi-Fiがある」だけで確認を終えず、PCとゲストが使う場所で動作を確かめます。

  • 外部の写真投稿サービスを利用できるか
  • スクリーン・プロジェクターの使用料と利用時間
  • PCの持ち込み可否、接続端子、変換アダプターの担当
  • 会場回線を使えるか、接続時の認証が必要か
  • 挨拶や別の映像の際に誰が画面を切り替えるか
  • 音響卓とPC設置場所から、画面の文字が確認できるか
  • 通路をふさがず配線できるか

リハーサルでは、幹事のPCをつないで画面を映した後、別のスマホから写真を投稿します。会場の明るさを本番に近づけ、後方席から写真と文字が見えるかを確認します。詳細な切り分けは写真をスクリーンに映すための準備ガイドにまとめています。

9.撮影・上映・後日利用を分けて案内する

撮影への同意、会場での上映、後日の社内共有、SNS掲載は、それぞれ範囲が異なります。「社内イベントだから自由に使ってよい」とまとめず、何に使うのかを参加者へ伝えます。社外公開や広報素材への転用は、会場上映とは別に確認しましょう。

名札、社員番号、PC画面、資料、顧客名などが写真に入り込む可能性もあります。撮影可能なエリアを限定し、写してはいけない資料は片付けておきます。上映前の承認が必須なら、採用する仕組みがその要件を満たすかを確認し、未確認の機能をあるものとして進めません。

投稿を取り下げたい人の連絡先も決めます。受付担当が受け付けるのか、幹事の誰に伝えるのかを、司会とPC担当が共有してください。リアルタイムで映る方式は、投稿後に確認するだけでは最初の上映を防げない点にも注意が必要です。

猫の風船ではJPGを使用し、長辺1280pxに自動リサイズされます。ゲスト投稿は利用日翌日まで、写真は利用日から1年間で自動削除される仕様です。原寸の広報写真を確保したい場合は、撮影担当に別途依頼するなど、演出用投稿と記録写真の役割を分けてください。

10.開始・締切・発表の司会台本

次の文例は、管理者が選定し、撮影・投稿した人を表彰する場合です。[ ]を置き換え、実際の画面で使う呼称と合わせます。

募集開始

「本日は、会場で見つけた[つながり]をテーマに写真を募集します。お手元のQRコードから、お気に入りの写真をお送りください。投稿は任意です。写る方にひと言確認し、資料や名札などの情報が写り込まないようご配慮ください。写真は会場のスクリーンに表示されます。締切は[19時20分]です。」

締切の予告

「写真の募集は、あと[10分]で締切です。人物写真のほか、料理や会場の装飾も対象です。無理のない範囲でご参加ください。操作でお困りの場合は[受付横の担当者]へお声がけください。」

選定の説明

「投稿ありがとうございました。これから[選定担当]が、テーマに沿って[3作品]を選びます。写真の技術だけでなく、会場の交流や雰囲気が伝わることを大切に選定します。」

受賞発表

「[交流賞]はこちらの写真です。[投稿者名]さん、おめでとうございます。[部署を越えて自然に会話している様子]が選定の理由です。景品は[担当者がお席へ]お届けします。」

受賞者が席を離れているときは、呼び出しを長く続けず、写真紹介を先に進めます。景品の受け渡しを後にする運用も決めておくと、会全体の時間を守りやすくなります。

11.写真が集まらない・回線が使えないときの予備案

投稿が少ない場合は、司会の案内を繰り返す前に、QRが読めるか、投稿先が正しいか、撮影テーマが分かるかを確認します。受付にカードがあっても、歓談席から取りに戻るのは手間になります。複数のテーブルに案内を置きましょう。

回線が使えない場合は、その場で原因調査を続けて会を止めないようにします。写真は各自のスマホに残してもらい、会場での表彰を別企画へ切り替える、了承を得た事前写真を紹介するなど、通信を使わない予備案を決めておきます。

発表時間が短くなった場合は、選定基準を変えずに、コメントを1作品1文にします。コンテストを実施できなかったのに、事前に選んだ写真を当日の受賞作として扱うことは避けましょう。

12.終了後まで担当を決めると幹事が困らない

会の翌日には、景品の渡し忘れ、投稿の取り下げ依頼、写真のダウンロード担当を確認します。保存先のアクセス権限と保管期限は会社の方針に合わせます。参加者全員への共有が必要なら、上映サービスの画面をそのままアルバムと考えず、別途共有方法を整えます。

確認項目を1枚にまとめるなら、「参加案内」「投稿」「選定」「上映」「景品」「写真保存」の6欄を作り、それぞれ担当者と完了日を記入すると引き継ぎやすくなります。使う機能を増やすより、担当の空白をなくすことが当日の安心につながります。

フォトコンテストは、会話や食事を楽しむ懇親会の一部です。写真を集めることだけを目的にせず、どのような交流を作りたいかから設計してみてください。会場での投影も取り入れたい場合は、猫の風船を無料で試して、イベントの人数に合うプランを確認するところから準備できます。

イベントの写真演出を無料で試す

企業の懇親会・同窓会で、ゲストの写真を会場スクリーンへ。QRコードでの投稿、写真投影、管理者が選ぶフォトコンテストを試せます。

イベントで無料体験